梅の木の伐採は自分でできる?やり方や業者に依頼するメリットも紹介
早春に美しく香り高い花を咲かせる梅は人気のある庭木です。梅の木を美しく保つには、定期的な剪定や伐採が欠かせません。梅の木の剪定や伐採は自分でも行なえますが、梅の木の状態によっては、業者に依頼して梅の木の剪定や伐採が必要になる場合もあります。
本記事では、梅の木を剪定・伐採する必要性や自分で行う方法、専門業者に剪定や伐採を依頼するメリットを紹介します。
梅の木を剪定・伐採する必要性
梅の木は成長が早く、定期的に剪定・伐採をしないと枝が茂りすぎて見苦しくなります。また、枝が茂りすぎると風通しが悪くなったり十分に日が当たらなかったりして害虫が発生する恐れが出てくるほか、日照不足で木が弱る場合もあります。
このほか、枝を伸ばしっぱなしにすると隣家の敷地や道路に飛び出して、ご近所トラブルの原因になるケースもあるでしょう。
梅の木を庭木にする場合は、定期的な剪定・伐採を行って梅の木を形良く保つ必要があります。
梅の木の剪定時期と剪定方法
ここでは、梅の木の剪定時期と剪定方法について解説します。梅の木は植えた年月や目的によって適した剪定方法や選定時期が異なります。何のために剪定をするのか目的を明確にしてから剪定をしてください。
1年目~3年目までは木を育てるために伐採する
1年目~3年目の梅の木は、大きく育てるために幹や太い枝を剪定・伐採していきます。
剪定・伐採時期は冬に行ってください。冬になると梅の木は葉を落とすので、剪定・伐採する枝が分かりやすくなります。
剪定・伐採方法は以下の通りです。
●1年目:9~11月に地面から30~60cmの高さで幹を切る
●2年目:12月~1月に太い健康な枝以外を切る
●3年目:12月~1月に梅の木のシルエットが逆三角形になるように枝を整える
1年目~3年目までは梅の木はまだ細く、幹であっても枝切りばさみなどで簡単に切れます。
幹を切っても大丈夫かと心配になる方もいるでしょうが、幹を切ることで梅の木の形を整え、成長を促せます。
なお、太い枝や幹を伐採したら癒合剤を塗って病原菌や害虫が切り口より侵入するのを防ぎましょう。切り口の治癒も早まります。
癒合剤は園芸店やホームセンターなどで手に入るので、1つ用意しておくと他の庭木にも使えて何かと便利です。
剪定道具を揃える場合は一緒に買っておきましょう。
4年目以降の剪定は季節ごとに行う
梅の木は約4年で成木になります。
4年目以降の剪定や伐採は目的ごとに適した時期が異なるので、覚えておきましょう。
●4月~6月:梅の木を健康に保ち実の質を高めるために間引き剪定を行う
●7月~9月:長く伸びすぎた枝を剪定し、美しい花をつける準備をする
●12月~1月:太い枝を落とす強剪定を行ない、木の成長を促す
梅は品種によって違いはありますが、だいたい1月下旬~5月上旬まで花を咲かせます。剪定は、花が咲いた後にスタートし、花が咲く前に終らせます。
全ての剪定を毎年行う必要はありません。しかし、年に1~2回は剪定・伐採を行えば、梅の木を健やかに強く育てられるでしょう。
特に、実も収穫したい場合は、木の手入れが重要です。
梅の木を剪定・伐採しないとどうなる?
梅の木を剪定・伐採しないと花が咲かなくなったり実がつかなくなったりします。
梅は、花を愛でるだけでなく梅干しや梅酒を作りたいので栽培している方も多いでしょう。
定期的な剪定・伐採を行って梅の実や花に栄養がいくようにしないと、枝ばかり伸びて花も咲かず実も付かなくなります。
また、枝が密集して幹付近や地面の湿度が上がるとケムシやカイガラムシといった害虫が着く恐れがあります。
害虫が一度発生すると、根絶するには殺虫剤の散布などが必要です。
梅の木以外にも庭木がある場合は、庭木全体が影響を受ける場合もあるでしょう。
このほか、梅の木を剪定せずに放っておくと10~15mほどの高さに成長します。
放置しておくと電線に触れて停電の原因になったり、台風など自然災害の際に太い枝が折れて通行の妨げになったりする場合もあります。
梅の木は美観を守るためにも、安全のためにも定期的な剪定・伐採を行うことが重要です。
梅の木は自分で剪定・伐採はできる?
梅の木は以下のような条件ならば自分で剪定・伐採が可能です。
●梅の木の高さが3m以下
●ノコギリやハサミなど剪定や伐採の器具十分に使える広さがある
●梅の木が平面な地面にはえており、安全に作業ができる
梅の木は、高さを制限せずに伸ばせば10m近い巨木になる可能性もあります。伸びっぱなしの高い梅の木の上部は、自分できれいに剪定するのは難しいでしょう。
脚立やはしごを使ったり梅の木にのぼって剪定したりする方法もありますが、転落の危険もあります。
また、梅の木が急な斜面に生えていたり、隣家との境目にはえていたりして剪定が難しい場合も無理をしてはいけません。
しかし、それ以外ならば十分に自分で梅の木の剪定は可能です。普段の剪定は自分で行ない、太い枝や高所の伐採は業者に任せる方法もあります。
自分で梅の木を剪定・伐採する方法
ここでは、自分で梅の木を剪定・伐採する方法や必要な道具を紹介します。
これから庭に梅の木を植える予定の方などは参考にしてください。
梅の木の剪定・伐採に必要な道具
梅の木を剪定・伐採するのに必要な道具は以下のようなものです。
●剪定ばさみ:細い枝を切るのに利用する
●剪定ノコギリ:太い枝を切るために利用する
●高枝切りばさみ:高所の剪定に利用する
●枝切りばさみ:剪定ばさみより太い枝が切れる
●脚立:高所の枝を切る際に便利
剪定や伐採を行う場合は、必ず剪定専用のハサミやノコギリを利用してください。
キッチンばさみや工作ばさみなどでは枝はうまく切れません。
切り口が乱れると、病原菌や害虫が付きやすくなります。
全部いっぺんに買いそろえる必要はないので、梅の木の成長に合わせて買いそろえていくといいでしょう。
剪定・伐採するときは、長袖・長ズボンで軍手をはめて行います。肌が露出していると切った枝が当たって傷つく恐れがあるので注意しましょう。
剪定・伐採する枝の見分け方
剪定や伐採する枝の選び方は、以下のとおりです。
●春の剪定:1つの枝に花芽を3~4個残して、先端3分の1程度をカットする
●夏の剪定:木の幹のほうに向かって伸びている枝、交差している枝、同じ枝から分かれている太い枝などは軒並みカットする
●冬の剪定:夏の剪定と同じ枝のほか、枯れている枝や絡まっている枝などを切る
春の剪定は文字どおり剪定ですが、夏の剪定や冬の剪定は剪定というより伐採といったほうが良いケースもあります。
特に、4年目以降の若い梅は成長が早いので花が終ったらぐいぐいと枝が伸びる場合もあるでしょう。
冬は、葉っぱが全て落ちるので夏よりも切るべき枝が見つかりやすいのがメリットです。
夏の剪定で取りこぼした枝もすべて伐採しましょう。
太い枝を切った後は、癒着剤をつけて病害虫の侵入を防ぎます。
切った枝は、自治体のルールに従って処分してください。
業者に梅の木の伐採や剪定を依頼するメリット
梅の木の剪定や栽培は業者に依頼する方法もあります。
業者に依頼すれば一定の費用はかかりますが、以下のようなメリットもあります。
●切るべき枝を適切に処理してくれるので、梅の木がより形良く元気に育つ
●高所や足場の悪いところでの作業も安全に任せられる
●切った後の枝葉の処分まで任せられる
樹木の剪定・伐採を行っている業者は専門的な技術と知識を持っています。したがって、梅の木をより形良く剪定・伐採してくれます。
また、梅の木の手入れが不十分だったり手入れする人がいなくなって長年ほったらかしにしていたりして、伸び放題になってしまった梅の木は業者に依頼するのがおすすめです。
成長が早い梅の木は、数年手入れしないだけで人の背丈を超える高さにまでなるケースが珍しくありません。
剪定・伐採した後に出る枝葉の量も多いです。
業者に依頼すれば、剪定・伐採から後片付けまで全て任せられます。
業者への依頼は、シーズンごとのお手入れ、1年に1度のお手入れ、1年おきのお手入れなどいろいろな方法があります。
予算や目的に応じて選びましょう。
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梅の木は花を愛でたり実を活用したりと使い道が豊富なため、庭木として人気があります。その一方で手入れしきれずに伸びすぎたり大きくなりすぎたりしてしまうケースも多いです。
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