庭のお手入れに欠かせない除草方法のおすすめは?それぞれの特徴も解説
庭をきれいに保つために、欠かせないのは除草です。根気よく草むしりする方法もありますが、除草だけに時間をかけられないと悩む方も多いでしょう。
本記事では、庭のお手入れに欠かせない除草方法と庭に適した除草方法の選び方を紹介します。一口に除草方法といっても庭の形や広さによっておすすめする製品が異なります。
本記事で除草方法の特徴を知り、お庭の手入れの参考にしてください。
庭のお手入れに利用できる除草方法は?
はじめに、一般的な戸建て住宅で利用できる除草方法を紹介します。
手作業の草むしりではお庭の手入れが追いつかない場合や、効率的な除草方法を探している方は、参考にしてください。
除草剤
除草剤とは、文字どおり植物を枯らす薬剤です。除草剤には、以下のような種類があります。
●液体タイプ:現在生えている草を枯らす効果が高い
●粒タイプ:生え始めた雑草や、雑草を再び生えるのを防げる効果が高い
また、液体タイプは液が付着した草を枯らす効果の高い製品と、土に染みこんで根から吸収されて雑草を枯らす効果がある製品があります。
除草剤は速効性があり、効果も強力です。広範囲に生えた雑草を枯らすこともできるのがメリットです。
その一方で、除草剤は雑草と育てている植物を選別して枯らすことはできません。例えば、花壇の中に雑草が生えている場合、除草剤を利用すると花壇に生えている草花が全部枯れてしまいます。
また、除草剤は効果が強い分、人体やペットの体に有害な製品もあります。利用する際は用法や用量を守り、散布中は庭に出てはいけません。散布する際は手袋・マスク・眼鏡をかけ、肌への付着を防ぎましょう。
除草剤を使った除草は、コンクリートの隙間から生えた雑草を根こそぎ駆除したい場合や、草花がない時期に雑草の発生を防ぎたい場合に適しています。
防草シート
防草シートとは、雑草が生えないように地面を覆うシートです。織物や不織布でできており、製品によってどのくらいの雑草が防げるか変わってきます。
防草シートの寿命は10年前後あり、長期間除草の手間を省きたい場合に適しています。
また、防草シートの上に植栽をしたり人工芝を敷いたりすれば防草シートが目立ちすぎることもないでしょう。
広い庭があり、長期間除草の手間をできるだけ省きたい場合に適しています。
その一方で、防草シートは敷く前に雑草を丁寧に除去しなければならず手間がかかります。また、庭の形が変形だと防草シートが敷きにくいのもデメリットです。このほか、定期的に交換が必要なのでその度にまとまった費用がかかります。
防草砂
防草砂は、土にセメントや石灰を混ぜた砂で地面に敷き詰めて固めることで雑草の発生を抑える砂です。近年はより自然な固まらない防草砂も出てきました。
防草砂は自然な見た目で、庭の草花ともマッチするのがメリットです。例えば、防草砂で道をつくり、周囲に草花を植えればナチュラルで見栄えのする庭になるでしょう。
コンクリートなどを敷き詰めるより美観的にも優れています。
その一方で、コンクリートよりも軟弱なので駐車場や駐輪場には適していません。また、軟弱な地盤だとひび割れる可能性があるほか、日当たりが悪い場所だとカビが生える可能性もあります。
寿命は10年ほどと防草シートと同様です。DIYでも施工しやすく狭い庭、変形形状の庭でも使いやすいのもメリットです。
見栄えを重視した防草方法とは?
見栄えを重視した防草方法には、以下のような方法があります。
●人工芝
●玉砂利
●全面にコンクリートを敷く
ここではそれぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介します。
人工芝
人工芝は、フェイクグリーンの一種です。芝は緑がきれいで裸足で遊べるなどのメリットがある一方、お手入れが大変などのデメリットも多いです。人工芝はお手入れが最小限ですみ、防草効果が高いといったメリットがあります。
また、「庭に緑がほしいがお手入れする時間がない」といった場合も人工芝を敷けばお手入れも簡単で、見栄えもします。このほか、人工芝はアレンジが豊富にできるので、ドッグランや子どもが裸足で遊べる遊び場にしたいといった場合にもおすすめです。
デメリットとしては、一度徹底して雑草を除去して防草シートを敷いたうえで人工芝を敷かなければならないので手間がかかります。
これに加えて、人工芝は9~10年で張り替えが必要です。日当たりの良い場所だった場合、紫外線で劣化が早まる可能性もあります。
このほか、手入れを怠れば人工芝の下から雑草が発生するのもデメリットです。
玉砂利
玉砂利は、隙間なく敷き詰めることで日光を遮断して防草効果を発揮できます。玉砂利はホームセンターなどで販売されているので、DIYでも簡単に敷き詰められます。また、玉砂利を敷くとオシャレな庭を作れるのメリットです。
一方、デメリットとしては玉砂利を敷くと地面がでこぼこして歩きにくくなることです。特に、車いすやベビーカーを利用している場合、玉砂利を敷いた道は危険です。
また、玉砂利の防草効果はさほど高くありません。玉砂利の隙間から雑草が出てきたら手作業での駆除が必要な場合もあります。
コンクリートを敷きつめる
コンクリートを敷きつめて地面を隠してしまえば、雑草は生えてきません。また、コンクリートを敷いたところは駐車場や駐輪場としても使えます。庭のリメイク方法としても一定の需要があり、「年を取って庭の手入れが難しくなった」といった場合にも人気です。
その一方で、コンクリートを敷きつめる前に整地が必要になるため庭の形状や状態によっては多額な費用がかかる場合もあります。また、コンクリートは水はけが悪いので排水を考えないと雨が降った後は長く水たまりが残ったり、コンクリートの劣化が早まったりする恐れもあるでしょう。
それに加えて、再び庭でガーデニングをしたいと思った場合、コンクリートの撤去に時間と手間がかかるのもデメリットです。
庭にあった防草方法の選び方
最後に、庭にあった防草方法の選び方を紹介します。どの方法で除草していいか悩んでいる方は参考にしてください。
庭の使い道で選ぶ
庭でガーデニングを楽しんだり子どもの遊び場やドッグランにしたかったりする場合は、人工芝や防草砂、防草シートなどがおすすめです。他の草花を枯らすことなく雑草だけを駆除できます。
一方、庭を駐輪場や駐車場にしたい場合は除草剤を使って一気に除草をしたりコンクリートを敷きつめたりする方法が適しています。できるだけ費用を抑えたい場合は、除草剤が適しています。
庭の広さや予算に応じて選ぶ
庭が広い場合は、某草シートを使うのが最も効率的です。庭が殺風景になると寂しい場合は、植栽をしたり人工芝を敷いたりしましょう。
庭が狭い場合は、除草剤が最も効率的な場合もあります。例えば、庭木が1~2本植わっていて後は雑草だらけといった場合、除草剤を適度にまけば雑草だけを枯らせます。
まとめ:防草方法のメリット・デメリットを把握したうえで選択しよう
防草方法は、庭の広さや使い道によって最適な方法が変わってきます。庭が広い場合や広い庭をガーデニングしている場合は、防草シートなどを使いましょう。駐車場に使用している庭に雑草が生えて困るといった場合は、除草剤をまいても大丈夫です。
防草シートや人工芝を使う場合は個人では施工が難しい場合もあります。その場合は造園業者等に依頼しましょう。