松の木を透かし剪定する方法は?剪定時期や必要な道具も解説

2024/08/11 ブログ
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松の木は古くから人気がある庭木であり、現代でも多くの庭に植えられています。しかし、定期的に手入れしないと葉や枝が生い茂りすぎ、成長が妨げられる恐れがあります。松の木を美しく健康に育てるためには、一般的な剪定だけでなく透かし剪定が必要です。

本記事では、松の木を透かし選定する方法や適した時期、必要な道具、自分で選定をするメリット・デメリットを紹介します。

松の木の剪定方法を知りたい方だけでなく、剪定を依頼できる業者を探している方にも役立つ記事です。

松の木の透かし剪定とは?

透かし選定とは、増えすぎた枝葉を間引いて日当たりや風通しをよくする剪定方法です。

余計な枝や葉を取り除くことで、伸ばしたい枝に十分な栄養を与えられるメリットもあります。透かし選定は松の木に限らず多くの庭木に必要な剪定方法です。透かし選定の方法には、太い枝を切る「大透かし」、木の上部付近の枝を中心に剪定する「中透かし」、木の形を大きく変えず、古い枝や混み合っている枝のみを剪定する「小剪定」3種類があります。

 

松の木の透かし剪定に適した時期

松の木の剪定は春と冬の年2回行いますが、透かし剪定を行うのは冬(11月~12月)が適しています。松の木は春になると新芽が出るため、春の剪定時期には不要な新芽をかき取る「ミドリ摘み」を行います。夏・秋を経て育ってきた枝や新芽のうち、不要なものを剪定するのに適した時期が冬です。

なお、雪が降ると剪定ができないので、降雪地帯にある松の剪定は11月に入ってすぐ行うのがおすすめです。

 

松の木を透かし剪定するメリット

松の木を透かし剪定するには、以下のようなメリットがあります。

●樹木の形が整う

●伸ばしたい枝に栄養が行き渡る

●樹木の内側まで陽光が通りやすくなる

●害虫が密集した枝の内側で越冬するのを防ぐ

また、雪が降る地域だと雪の重みで枝が折れるのも防げるのもメリットです。

松の木に行う冬の剪定は透かし剪定以外に、古い葉を手でしごき取る揉み上げ剪定があります。

両方を行えばより松の木が美しく丈夫に育つでしょう。

松の木の透かし剪定を行うための道具

松の木の透かし剪定を行うには、以下のような道具が必要です。

●剪定ばさみ

●植木ばさみ

●剪定用ノコギリ

剪定用ノコギリは、剪定ばさみや植木ばさみでも切れない太い枝を切るために使います。松の木がまだ若く細い場合などは必用ありません。

また、剪定道具以外には以下の道具を揃えておきましょう。

●軍手

●汚れてもよい服

●脚立

松の木は葉がするどく、不用意に手を入れるとケガをします。また、剪定で松の葉は手でかき取るのが最適です。厚手の軍手を用意すると安心して作業できるでしょう。

このほか、松は剪定すると切り口から松ヤニが出てきます。服に付くと容易に落ちないため、汚れても問題ない服で作業してください。松の木が背丈よりも高い場合、脚立も必要です。

安全性を考え、イスをはじめとする他のもので間に合わせないようにしましょう。

松の木を剪定する手順

ここでは、松の木を透かし剪手・ミドリ摘みする方法と手順を紹介します。庭木の剪定を自分で行いたいと検討している方は、参考にしてください。

 

ミドリ摘を行う方法と手順

ミドリ摘みは4~5月に行う春の剪定です。

ミドリ摘みは新芽を剪定する作業なので、基本的に剪定ばさみなどは使いません。

新芽が芽吹いてきたら、1枝に2~3本残して後の新芽は摘み取ってしまいましょう。

例えば、3本新芽が出ている場合は一番長い新芽を摘み取り、残り2本を残して育てます。

また、1本しか新芽が出てない場合は、3分の1ほど折って短くしてください。

この方法だと松の木は大きく成長できにくくなりますが、整った形に育ちます。

松は自然に任せると15m~30mほどにも成長するので、庭木には大きすぎます。

そこで、ミドリ摘みを行って成長の速度を緩めて形を整える剪定が重要です。

なお、ミドリ摘みは盆栽の松にも行なえます。

毎年適性にミドリ摘みを行えば高さ松の高さを1m程度に抑えることも可能です。

 

透かし剪定を行う方法と手順

透かし剪定は、松の木の枝や葉を間引きと共に形を整える剪定方法です。以下のような手順で行いましょう。

 

●松の木の全体を観察して完成形のイメージを明確にする

●重なった枝葉から切っていく

●上から下、奥から手前に切っていく

●透かし剪定が終わったら揉み上げ剪定を行う

 

松の木はY字型になるように切りそろえていくのが理想とされています。古い枝や重なっている枝を切りそろえて、Y字型になるようにイメージしていきましょう。また、細い枝を剪定する場合は、ハサミよりも手でむしり取るほうが形が整いやすいといわれています。松がまだ小さい場合は、奥から手前、上から下へ重なった枝や枯れた枝、折れた枝などを取り除いていきましょう。

枝を切ったら、癒合剤を塗ってください。

枝を切った後そのままにしておくと、切り口から雑菌や害虫が侵入する可能性があります。

透かし剪定で余分な枝を打ち払ったら、枝に付いている余分な葉を取り除く揉み上げ剪定を行いましょう。

自分で松の木を透かし剪定するメリット・デメリット

透かし剪定は、特別な技術は必用ありません。

慣れれば自分で剪定も行なえるでしょう。

しかし、自分で剪定を行うにはデメリットもあります。

ここでは、松の木の剪定を自分で行うメリット・デメリットを解説します。

 

松の木を透かし剪定を自分で行うメリット

松の木の透かし剪定を自分で行えば、費用を抑えられます。造園業者に依頼すれば松の木1本あたり数万円は必要です。毎年透かし剪定を依頼していては家計が大変なご家庭もあるでしょう。

また、自分のペースで剪定が行なえるのもメリットです。造園業者に依頼すれば1日予定をあけておく必要があります。冬は剪定の時期なので造園業者によっては早々に予定が埋まるところも多いです。早めに予約しないと業者探しに苦労する可能性もあります。

 

松の木の透かし剪定を自分で行うデメリット

松の木の透かし剪定を自分で行うと、美しく仕上げるのが難しい傾向です。特に、庭木を育てるのが初めての場合、造園業者が剪定したような仕上がるにするのは難しいでしょう。

松の木が大きいほど美しく剪定するのは難しいです。

また、剪定後の後始末も大変です。

剪定した枝葉は燃えるゴミとして回収してくれる自治体と、「枝葉・草」といった専用の区分がある自治体があります。どちらにしても、大量に枝葉が出ると集積場に持っていくのも大変です。自治体によっては枝葉を回収してもらうのに予約が必要なところもあるでしょう。

このほか、自分で剪定をすると癒合剤の塗布が不十分で松の木が病気になる可能性もあります。

 

松の木の透かし剪定は造園業者への依頼がおすすめ

松の木の透かし剪定は自分でも行なえますが、大きな樹木であったりしばらく透かし剪定をしていなかったりする場合は、造園業者への依頼がおすすめです。

造園業者に依頼すれば、樹木の形を美しく整えるだけでなく伐採した枝葉の片付けまで行ってくれます。

熊本で松の木の剪定にお困りの場合は、株式会社大住緑栄へご相談ください。当社は草刈りから剪定、造園まで幅広く請け負っている会社です。松の木だけでなく庭全体の剪定や草刈り、庭のリメイクなども依頼できます。まずはホームページからお問い合わせだけでもお待ちしています。

まとめ:松の木は定期的に透かし剪定をしよう

松の木は自然のままにしていると、高さが10mを超えてしまいます。

松を庭木として植えた場合、春にはミドリ摘み、冬には透かし剪定を行いましょう。

自分でやる時間がなかったり庭木が大きかったりするなら、造園業者に依頼するのがおすすめです。

熊本で松の木の透かし剪定でお悩みならば、株式会社大住緑栄へご相談ください。